ダイ・ハード 4.0
『ダイ・ハード 4.0』 ★★★★★
全米機能停止。長い沈黙を破ってマクレーンが帰ってきた!!ド派手アクションのオンパレードで満足感タップリ。
※完全ネタバレ記事となっています
主役のジョン・マクレーンを演じるのはモチロン我らのブルース・ウィリス。
シリーズ恒例のボヤキも健在です。
この役をスタローンやシュワちゃんがやったらただの筋肉アクションになったんだろうけど、ブルース特有の人間臭さがまた格別なんですよ。
それにこの人は演技がうまい。今作では等身大の人間を通り越した役柄なんですけど、彼が演じると強いけどなんかがむしゃらに頑張ったら勝っちゃったみたいな必死で戦ってる感が素晴らしいですね。
そして今作の相棒役であるハッカーのマットを演じるジャスティン・ロングも好演してました。
なよなよしたいわゆるオタクな分けですが、アメリカを大混乱に落とし入れるプログラムを書いたりしちゃう凄いヤツです。
「3」の相棒であるゼウスはマクレーンと喧嘩したりしてましたが、マットは多少ぼやいてはいるもののマクレーンを信頼し父親的に頼り始めます。この相棒の設定は新しいですね。
今回ちょっと不満なのが敵のボスであるティモシー・オリファント。
ダイハードシリーズ史上もっとも貧弱なボスです。存在感が足りないというかもうちょっと大御所を出して欲しかったな。
いままでは凄い訛りのヤツとか裸で体操しながら世界で一番カッコよくTVを消すヤツとかでしたからね。
貧弱なボスの代わりに大活躍するのはマギーQ。
マクレーンも「このカンフー女忍者が!」と悪態をつくほど強い強い。しかし、そこは男マクレーンが、髪の毛引っこ抜いたりブン投げたり自動車で引きずったりと女相手にフルボッコして可愛そうな結果になってしまいましたが…。
それと、音楽も昔のシリーズのような曲なのが良かった。あぁダイハードの曲だなぁと所々で感じることが出来ました。
監督のレン・ワイズマンもスピーディーな演出と凄いカメラワークで今までに無いアクションを見せてくれましたね。
もはや第1作目が神がかり的な大傑作だったので2、3同様1を超えるのではないか?という期待をまったく持たずに見に行ったんですが
1を超えてはいないものの今のところ今年公開された映画ベスト1の快作でした。
1や2と違って限定された空間の戦いではなく、ファンからは不評の3と同じようにマクレーンが縦横無尽に駆け回るタイプなんですが
3でのうっぷんを晴らすかのように派手なアクションが多かったです。
そして、アクションと次のアクションまでの間がちょうど良くて長いアクションシーンなどを見ても疲れないんですよ。
この辺の緩急の付け具合とアクションのバリエーションの豊富さなど見てて見事でしたね。
特にアクションは今まで見たこともないようなシーンが炸裂しててやっぱダイ・ハードシリーズはアクションの頂点だなぁとか思いながら見てました。
予告編の時点で話題になってたパトカーをヘリコプターにぶつけたり、戦闘機と生身で戦ったりなどターミネーターも真っ青のとんでもないシーンが出てきましたからね。
ホント凄いです。
レン・ワイズマン監督もダイ・ハード(ブルース?)ファンらしく過去のシリーズをリスペクトしたようなシーンも多くついついニヤけてしまいます。
意外と多かったのがブルース・ウィリス主演の大ヒット作「アルマゲドン」ネタです。
劇中「アルマゲドン」という単語が何回か使われていましたし、
自分の娘にダディじゃなくて本名で呼ばれているのも同じですね(笑)
ちなみに「アルマゲドン」ではリブ・タイラーにハリーと呼ばれてました。
FBIもいままでのシリーズどおり使えなかったりついに3人目のジョンソンも登場してましたしシリーズファンが楽しめる内容も散りばめられているのも嬉しかったです。